読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「ダボス会議」で世界のトップリーダーたちが懺悔 「AIの成長が早すぎて超ヤバい。認識が甘かった」

ITニュース

f:id:lemon-star:20170209002704j:plain

1月17日から20日にかけてスイス・ダボスで開催された世界経済フォーラム、いわゆる「ダボス会議」。イギリスが国民投票EU離脱を決めた“ブレグジット”や、アメリカのトランプ新政権誕生などで世界が揺らいでいる中、幅広い議題が活発に話し合われたということだが、その中には昨今めざしい進歩を見せているAI人工知能についての興味深い発言もあったという。

 

セルゲイ・ブリン氏、AIの急激に進化に「注意を払っていなかった」

 世界中のトップリーダーが一堂に会した今年の「ダボス会議」だが、世界的な不況のなかにあってグローバル経済の再活性化や、社会の内側からの経済成長を目指す“インクルーシブ・グロース”などが熱心に話し合われ、一方でドローンやAIなど今後の成長分野である“第4次産業革命”についても活発に討議されたということだ。会議にはIT業界の雄、Googleの共同創立者であるセルゲイ・ブリンも参加して発言を行ってはいたのだが……。

 今にして振り返ってみても激動の2016年ではあったが、国際情勢が混迷を深める一方でドローンやVR&AR、人工知能などの最先端技術の動向も何かと賑やかな年であった。その中でも、世界トップクラスの囲碁棋士に圧倒的勝利を収めた囲碁AI「AlphaGO」の偉業が世界に大きな衝撃を与えたことは記憶に新しい。この直前まで、AIが人間のプロ囲碁棋士に勝つようになるには、あとまだ10年はかかるといわれていたのだ。

 この「AlphaGO」を開発したDeepMindの親会社であるGoogle(正確にはGoogleの親会社のAlphabet)をラリー・ペイジと共に創設したセルゲイ・ブリンだけに、誰もがその発言に注目したのだが、その内容は一瞬言葉を失うものであった。AIがここまで急激に進化することに「注意を払っていなかった」と、自分の認識の甘さを素直に認めたのだ。そしてAIが今後どのような方向に進化していくのかについて、まったく見当がつかないことも表明している。

 

AIの限界がどこにあるのかまったくわからない」

 ダボス会議セルゲイ・ブリンは、Google社シニアフェローのジェフ・ディーンと最近交わした話の内容に触れたという。かつてディーンからAIが猫の絵を描くことができるまでに“成長”したことを伝えられたというが、このような、ある意味で微笑ましいAIの成長ぶりから一転、この数年で時間を早送りしたかのようにAIが劇的に進化しており、もはやGoogleのすべてのプロジェクトにAIが関わってくるのは時間の問題であるという。

「AI(deep nets、多層神経回路網)が見せる進化はきわめて深遠で本当に驚かされる出来事だ。驚異の時代の真っただ中に今我々はいる。(社会と暮らしに)AIがどこまで進出してくるのか? その限界がどこにあるのか我々にはまったくわからない」(セルゲイ・ブリン

 ブリンはAIがさまざま形で将来の世界を救う可能性を秘めていることを認めているが、世界にどれほどのインパクトをもたらすのか“予測不可能”であるとお手上げの状態であることを率直に吐露している。これは夢が広がる話なのか、それとも人工知能に人類が支配される“悪夢”が近づくということなのか?

 ご存知のようにAIの進化についてはネガティブな見解も多い。ホーキング博士イーロン・マスクなどがAIの進化を危険視していることも知られている。ビル・ゲイツもまた昨年の講演会で著しく進化を遂げるAIがきわめて危険であると警鐘を鳴らしている。

 

tocana.jp